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私は恵子の座っている椅子を力任せに蹴飛ばした。
その口を塞ぐためなら躊躇も容赦もしなかった。
超至近距離だったという事もあって、恵子は抵抗空しく後ろへ転げ落ちる。
「ぁぃった…!!」
恵子は上半身だけ起き上がると私を睨んだ。
「てめぇ」
「うぜぇよおまえ。言いたい放題言いやがって」
「ああ…?」
「ヤるヤラないとかそこだけ言って何?みちるは何も言わないけど、みちるの気持ち考えても、まだんな事言えんの?」
嫌な空気。
なんでこんなんなった?
出来あがったメニューを定員が持ってきたが、愛想笑いをするとそそくさと戻って行った。
「…沙代は優しすぎるだろ」
「優しくない。みちるが選んだモノをただ否定したくないだけ」
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