絡まる想い

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ビールを片手に戻ってきたコウちゃんはやっぱり私を見なかった。 ……なんだろ? 私の思いこみか? 「さぁ食うぞ!」 「…お~!」 コウちゃんは元気をくれた。 いや、なんかコウちゃんは私を浮上させる何かを持っているんだ。 マサとかどうでもいいや。 そんなふうに思える。 今はコウちゃんと、笑いあい、ご飯を食べる。 それが私のすべき事で、幸せな時間だ。 私達は喋りながら、食べ過ぎる程に口に運んだ。 一見、いつもどうりみたいだ。 相手の目を見て会話をしなさい コウちゃんが教えてくれたんだよ? なのになんでコウちゃんは、今日私を見てくれないの? コウちゃん。 目が笑ってないよ。
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