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* * *
体が重たい。
学校なんて行きたくねぇ…。
布団を頭までかぶり、暗闇に目を開ける。
コウちゃんの手前、サボるとかは今までした事なんてない。
コウちゃんが教師だという事もあったが、私を守ってくれている
コウちゃんを悲しませたくなんてない。
それが本音。
だから学校はちゃんと行く。
勉強は…まぁまぁ…だけども。たぶん。
恵子やみちるみたいに、学校に行くふりをして何処かへ遊びに行くとかない。
したい気持ちはあったけどね。
今日はやけに体が重かった。
別に昨日コウちゃんお手製特別メニューを食ったから腹がまだ苦しいってわけじゃない。
……頭からマサが離れない。
部屋に戻り、1人になった瞬間からマサが頭に座り込み、無言の圧力をかけてきた。
うつむいた、あのどこかさびしげな眼差しをして…。
「はぁ」
昨日の事もあるし、行かなければ。
みちる…来るだろうな…。
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