絡まる想い

34/49
前へ
/108ページ
次へ
コウちゃんは当然こんな時間にもういるわけないので、用意してくれていた朝食を温め直す。 その間にパンをトースターに突っ込んだ。 コウちゃんは先生の見本のように誰よりも早く学校へ行く。 そんなコウちゃんが、自分のことのように誇らしい。尊敬してる。 携帯を開きメールを開く。 自然とほころぶ顔をしっかり自覚していた。 うざいほど頭の中に居座っていたマサが、いつのまにか暖かい存在へ変わっていたのも。 携帯のアドレス帳の 『マサ』を『友達』の欄へ移す。 『友達』は私にとってかけがいのないもの。 私にとって必要な人…。
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

123人が本棚に入れています
本棚に追加