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教室に入るとみちるはいなかった。
そばにいた女に、みちるを見たか聞くが知らないと言う。
……あいつ。今日来ないんじゃないだろうな…。
電話をしてみるとおまけに圏外だった。
なんだよあいつは!
イラつきを抑えながら溜め息をつき廊下に出ると、そこの窓から裏門から登校してくる生徒が見えるのだが、その中に瑠宇を見つけた。
「…ぉ」
瑠宇はゆっくりした足取りで校舎へ向かって歩いていたが、なんか憂鬱そうに見える。
目は焦点合ってないしうつむいて、唇を噛みしめている。
……?
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