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「うん…出来たら…」
いつもと違う積極的とも言える様子に少し戸惑いつつも、私は言葉を選びつつ悩んだ。
瑠宇と話す…?
学校じゃないとこで話?
……あ。
「そうだ、あそこがいい」
「え?」
「放課後ここで待ち合わせしよっか?」
瑠宇は一瞬動きを止めたが、いつもの笑顔に加え申し訳ない顔になった。
「うん!いきなりでごめんなさい…」
「別にいいって。気にしすぎ!」
私は再び笑うと瑠宇の肩に手を置いた。
ポンポン、と軽く叩いた手に触れた瑠宇の髪の毛がやっぱり不思議な色をしていて、その透き通るような栗色に思わず目を奪われた…。
光に照らされた髪の毛は、その肌を更に白く見せる。
……頼りなく感じるよ、瑠宇。
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