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「さっきしたけど繋がらなかったんだ」
質問攻めの恵子に溜め息と共に答える。
「ふ…ん?」
言葉は途中で小さくなり、何かを考えてるらしかった。
私は黙り校庭を眺める。
学校の前の道をどっかのおばちゃんが自転車で通ってるだけで、人は他にいなかった。
「なぁ、あいつ…やっぱり男といるのかな?」
「だろうね」
目も合わせず同意する。
別に考えるまでもなかった…私も同じようにしか思えない。
「なに?やっぱ?はぁ~」
頬杖をつき恵子も校庭に目をやる。
「あいつ…大丈夫かな。仲良くやってりゃまぁいいんだけど」
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