絡まる想い

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* * * 放課後、廊下に向かい歩いた。 約束どうり朝と同じ場所に着くと瑠宇はまだいなかった。 HRが長引いてるのかな? 「沙代帰らないの?」 後ろから声をかけられた。 顔を見なくても恵子だとわかったので、振り向きながら答えた。 「ん、待ち合わせ」 「そっか。じゃ~私は帰るとしますか。んじゃ明日」 返事をしようと口を開きかけた時、小走りにこっちへ向かってくる瑠宇が見えた。 「遅くなりました…」 「そんなに待ってないしいいよ。てか申し訳なさそうな顔するな」 笑ってしまうと、顔を真っ赤にする瑠宇。と、顔つきがきつくなった恵子が視界に入る。 「…どうした?」 「…べつに」 恵子の目は鋭く、未だ瑠宇に注がれたままだ。 だし、「べつに」なんて顔してねぇだろ。
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