絡まる想い

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「良かったです。ずっと話したくて…けど中々話すきっかけもなかったから…」 「そっかぁ。じゃあこれからは普通に話せるじゃんね」 やばいやばい。 ここで泣きそうになってしまった。 人前で、泣けるか。 「あとさ、敬語じゃなくていいから。なんか壁感じるし」 私が言うと瑠宇は驚き、笑った。 なんだこいつの犯罪的な顔は…。 可愛すぎだろ。 「嬉しい。ありがとう沙代さん」 「『さん』もやめてね」 「うんっ」 だいぶ日は傾き夜が迫っていたが、お互い帰ろうとはしなかった。 小学校。 教室。小さな校庭。 嫌いな先生。好きな男の子。 今まで瑠宇と大して話した事はなかったけど、どこか話しやすくて何でも言えるような気がした。 こいつのおかげなのか…? あったかい空気が流れてるみたいで。 私達はそれからも話し続けた。 久しぶりに心満たされた楽しい時。
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