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「…此処が…菊の家か。」
何時も一緒に行動しているにもかかわらず、レイはまだ一度も菊の家を訪ねたことはなかった。
今日は気休めにと妖夢に菊の家の場所が印された小さな地図を頼りにやってきた。
「菊は何処に――ん?」
レイが庭を通り掛かると、縁側で菊が寝ているのが見えた。
「…全く…歳に似合わず可愛い顔しててよ…襲っちまうぞ。」
レイは剣を利用し、自らの能力で菊のいる場所に侵入する。
「…いただきます…っと―――」
レイが菊の首筋に近寄った。
その途端。
「…不法侵入とは、心外ですね。」
「――っ!!菊!?」
咄嗟にレイは菊から離れようとしたが、既に手遅れだった。
腕を引かれて倒れた所を菊に支えられ、横抱きにされた。
「おい!!菊!!無理すんな!!腰にくるぞ!!ってか降ろせ!!」
「何を言ってるんですか?私はまだまだ現役ですよ。」
「そーゆう問題じゃないっつーの!!早く降ろせ!!つか何処に行くんだよ!!」
「大人しくしてれば解りますよ。」
暴れるレイを押さえ込みながら菊は奥の部屋に向かう。
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