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あの日に交わした口づけ…
今まで食べて来たどんなお菓子よりも甘かったのを今もはっきり覚えている。
あの頃が1番幸せだったのかもしれない。
だが、自分から離れたのだ。
後悔するって分かっていたなら、離れるなんて事はなかったのに…と、今でも思う。
それからというもの、自分とあいつの関係はぎくしゃくしている。
何とかよりを戻せないだろうか…。
自分から離れていったのに今更それはないか。
それでも、もう一度あの甘い口づけを味わいたいと思う自分が居たのだった。
とろけるほどに甘い…
彼の口づけを。
「アーサーっ…」
この声は、あいつに届いたのだろうか。
fin.
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