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「…貴方は何者ですか?」
「捕虜に名乗る名前はねぇよ。」
船の中に男の声が響く。
「大体、なんで私なんかを捕虜にしたんですか。」
「さあな。俺にもわかんねえよ。」
男はそれだけ言うと、ドアに向かって歩き出した。
「そこを絶対動くなよ。動いたら撃つ。」
「…分かりました…。」
男は捕虜の部屋から出た。
船は未だ海の上を進んでいる。
「カークランド船長!!陸地が見えました!!」
「…そうか。」
見えてきた陸地にアーサーは心を躍らせる。
例の捕虜が何処まで耐えてくれるのか…
アーサーの頭はその事でいっぱいだった。
「さあ、先ずはどう虐めようか…」
fin.
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