囚われの

2/2

14人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
「…貴方は何者ですか?」 「捕虜に名乗る名前はねぇよ。」 船の中に男の声が響く。 「大体、なんで私なんかを捕虜にしたんですか。」 「さあな。俺にもわかんねえよ。」 男はそれだけ言うと、ドアに向かって歩き出した。 「そこを絶対動くなよ。動いたら撃つ。」 「…分かりました…。」 男は捕虜の部屋から出た。 船は未だ海の上を進んでいる。 「カークランド船長!!陸地が見えました!!」 「…そうか。」 見えてきた陸地にアーサーは心を躍らせる。 例の捕虜が何処まで耐えてくれるのか… アーサーの頭はその事でいっぱいだった。 「さあ、先ずはどう虐めようか…」 fin.
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加