黒頭巾ちゃん

狼さん

なんでこんな事態が起きたのか。
分析してみましょう。

黒頭巾ちゃんはお花を摘むのに夢中ですでに陽は傾いていました。
夕日が黒頭巾ちゃんの黒い頭巾に当たって、今は赤く見えます。
そして狼は焦っていました。
設定した時間通りにいってないからです。
本当はもっと早く赤頭巾ちゃんを誘導、そして三時のおやつでおばあさんを戴く予定でした。
急がなければ晩ご飯の時間さえも過ぎてしまいます。
お腹が空いているのに食いっぱぐれるのは嫌です。
ですから、覚えた台詞を途中にあるはずの赤頭巾ちゃんの台詞をぶっとばして一気に言ったのです。

黒頭巾ちゃんは全く意味がわかりません。

そこで狼はやっと気付きました。