障害物

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「やはり…簡単には行けないな」 黒頭巾ちゃんの見つめる先には、道がありませんでした。(★) もう少し細かく描写すると、道が忽然と消え、崖が広がります。 右を見ても、左を見ても崖が続きます。 上から見ると、崖の淵は円を描いています。 黒頭巾ちゃんは崖の淵に沿ってぐるっと回り始めます。 反対の方は遠すぎて見えません。 「いつもここで時間がかかる…」 自転車を漕ぎながら愚痴ります。 円状の崖を四分の一程進んだ頃、狼がスタート地点(★)に辿り着きました。
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