黒頭巾ちゃん

障害物

黒頭巾ちゃんはやっとスタート地点から半分の場所に着きました。
そこには崖の真ん中に続くような細い道が続いています。
そうです、おばあさんの家は円状の崖の真ん中にあるのです。
上から見た崖のイメージ図を訂正すると、ドーナツ型に見えます。
そして真ん中に続く道は幅が15cmくらいしかありません。

「自転車はここまで、か」

近くの木に鍵で自転車を固定します。
これで盗まれる心配はありません。
バケットをしっかり持って、滑らないように靴を脱いで裸足になります。
深呼吸を二回ほど繰り返して覚悟を決めます。
幼年期から通っていますが、未だ慣れません。
6歳の時に落ちたのがトラウマになっているのです。
その時はお母さんが後ろで命綱を持っていてくれたので、軽く50Mくらい落ちただけで済みましたが。

かなり慎重に歩き始めます。
幅の具体例は、体育の授業でやったことがある人がいるでしょうか、平均台の幅です。
ちなみに高さは想像もつきません。