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十五分くらい経っただろうか、窓の外には空港が広がっていた。空では鉄の鳥が飛んでいる。
タクシー降り場であろうところに、キィッ、という嫌な音をたてて私たちの乗っているタクシーが停車した。それぞれ荷物を持って車を降りる。
「さっ、行こうか」
お父さんが私に促した。本当は今すぐに、この場から逃げ出したかったけれど、私には出来なかった。
昨日のこともあり、余計に臆病になったのかもしれない。
私はお母さんに手を繋いでもらい、空港の中へと入る。
自動ドアを抜けた先は、何百人いるのだろう、と私に思わせるほど人が居り、ロビーは喧騒に包まれていた。
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