四月。

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  「おいおい、そういうこと言うと男は本気にするぜ?」 「え……タカシなら大丈夫。」 「その信頼は何処から……」 「んん!!」 タカシの言葉が咳払いによって遮られる。 タカシとサクラは咳払いのした方に視線を移す。 そこには、自分達の担任。 「お前ら、始業式早々怒られたいか……?」 「……いいえ。」 担任の言葉に、二人同時に首を大きく左右に振る。 「なら、黙ろうな。」 「はーい。」 サクラとタカシは満面の笑顔を浮かべながら、元気な返事をする。 担任は呆れながら、その場を離れていった。 他の教師達が周りにいないか、サクラは確認してから口を開いた。 「物心ついた時から一緒だもん……信頼するに決まってるよ。」 それを聞いたタカシは、思わずフッと笑ってから呟いた。 「ありがとさん。」 サクラは、その返事に満足そうに笑った。 長くて退屈な始業式は終わり、それぞれが教室に戻った。  
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