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そこに豪華な部屋にいた男がやってきた。
その部屋にいた男と女はかしこまって、
「雅也さま、どうなさいました?」
と男が聞いた。
「様付けはよせ。和樹、私のところにも赤ん坊がうまれたよ。」
「そうですか。おめでとうございます。私のところも生まれるところでしたのでかけつけられず、申し訳ありません。お坊っちゃまですか?」
「いや、娘だ。おまえのところは男か?」
「はい。」
「そんなに大きな声で泣く子だ。きっと強い男になるだろう。」
「そうですね。心も強い男の子になってくれるとよいのですが。」
「私も息子が欲しかった。私の妻は体が弱い。もう1人は難しいだろう。」
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