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ピリオド「なっ…なんだ…?」
ダンテ「足留めに続く足留めか…。俺は本当に運がないな…。とんだハズレクジでも当てたか…?」
ピリオドが構える。
ピリオド「覇王、アナタだけでも先に行ってください。足留め如き、自分だけで充分です」
ダンテ「そうか?良いこと言ってくれるじゃねぇかピリオド。でも…スゴいのが来たみたいだぞ」
ピリオド「分かるのですか…?」
ダンテ「分かるさ。この感じは…とても良くない雰囲気の時に感じるのってことくらいはな」
暗闇の中から西洋の甲冑に身を包んだ兵隊達が歩いて来る。
ピリオド「守護兵…ということですか。しかもかなりの数みたいですが…何者かの『使い魔』ですか?」
ダンテ「そうかもな。誰が仕掛けたか…なんてことは外の結界を見りゃ一目瞭然だ…。先に入った野郎が俺のタメだけに用意した罠だ」
ピリオド「結界…?洞窟に張られていた結界のことですか?」
ダンテ「自分が入った後にやったんだ。相当俺の邪魔をしたいとみる」
甲冑の兵隊達が剣を抜く。
ピリオド「中身は…ただの『闇』の塊か…。ひとつひとつかなりの魔力が込められている…。迂闊には近付けないか…」
ダンテ「まったく…『オリハルコン』はもうすぐ目の前だって言うのに、ウザったいなぁー…」
ピリオド「覇王…?」
ダンテが立ち上がる。
そして、胸板に手を伸ばす。
ダンテ「あんまりゆっくりしてっと持って行かれっちまうからな。持って行かれたくないから…本気で行くか」
胸板に光りの穴が現れ、ダンテはそこに手を突っ込む。
引き抜いた手には鎖が握られていた。
ピリオド「な…に…?『剣帝衆』特性魔封じの『鎖』…!?まさか…アナタはずっと…」
ダンテ「俺の魔力量を見誤ったのも無理は無いさ。兄貴に無理やりこれを填められたんだからな。普段の10分の1程度しか力が出ないうえに…」
ダンテがメガネを外し握り潰し粉々にする。
ダンテ「こんな枷までやられたんだ。いくらお前だって、見間違えるわな。さあて…久方振りに遊ぶかな」
ピリオド(こっ…この魔力だ…!やはり…覇王の魔力は寛大で大らか…そして、包容力のある優しい魔力…。これこそが覇王だ…!)
ダンテ「エコー」
ピリオド「はっ…はいっ!」
ダンテ「今まで悪かったな。いろいろと迷惑をかけちまってよ。もう…本気で行くから安心しろ」
ダンテが鎖を投げ捨てる。
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