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クリス(し…しまった…!)
ダンテ「ん…?」
クリス(マズい…!校長先生はまだ動けないし…このままじゃ俺…殺されるのか…!?)
ダンテがメガネを掛ける。
ダンテ「えっと…はじめましてって言えば良いのか?」
クリス「ひ…ひぃっ!」
クリスは無我夢中で走り出す。
クリス(殺される…!殺されちまう…!戦うか…?殺される前に殺す…。イヤ…校長先生でも幻術の術中に落とした奴をどうやって…)
クリスは後ろから手を引っ張られる。
引っ張った本人はダンテである。
クリス「わっ…!」
ダンテ「な…なんだよいきなり逃げるなんて冷たいな…。それに、俺はまだ…」
クリス「う…うわぁっ!」
クリスが剣を抜く!
しかし、ダンテが指で剣先を摘む。
ダンテ「良い剣持ってるなお前?ちょっと古びてるが、それがまた良い味出てるなおい」
クリス(う…嘘だろ…!?剣が…ビクともしねぇ…!どんな力を使っていやがるんだコイツ…!?)
ダンテ「そうそう、俺はダン・ギルバー…イヤ、聞かれてるなら良いか。名前はダンテって…」
クリスは杖を取り出しダンテに向ける!
そして、呪文を唱える!
しかし、杖もダンテに摘まれる。
ダンテ「おお、コレが魔法の杖か?本当に木製だったとはな。知らなかったなぁ」
クリス「お…お前は一体…」
ダンテ「お前、面白いな?剣やら杖やらあっという間に出すなんてよ」
クリス(あれ…?さっき放たれていた魔力と違う…。邪気が感じない…。まるで…子供みたいな…)
ダンテ「クリス?」
クリス「はっ…はいっ!…って、お前どうして…」
ダンテ「ただの読心術使いだ」
クリス「読心術だって…!?」
クリスが剣と杖を落とす。
クリス「見るからに新入りのクセに…何だって読心術なんて使えるんだよ…?」
ダンテ「さあ。知らん」
クリス(呆気ねぇくらいあっさり答えやがった…!?恐ろしく怯えさせられたのに…恐ろしく天然野郎だった…!)
ダンテ「ああ、そうそう。よく、天然言われるが気にするな。よろしくなクリス・マーフィー」
クリス「へ…?」
ダンテ「お前、高等5学年の3組なんだろ?俺も同じ組みたいだからよ」
ダンテがクリスと握手する。
ダンテ「いろいろとよろしくな」
クリス「はああぁっ!?」
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