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ダンテ「さあて…雑兵如きが群がりやがってやかましいことこのうえないな」
ダンテの手に稲光が起こる。
ピリオド「はっ…覇王…。自分が言うのも何ですが、周りの友達に気が付かれたらマズいのでは…」
ダンテ「構いやしねぇ。どうせ迷子で慌ててるんだろうからな。こっちに気が付くまでもねぇさ」
稲光の中から純白の片刃の剣が現れる。
ピリオド「そっ…その刀は…」
ダンテ「行くぜ鬼怒羅」
ダンテが刀を振るう。
刀から突風が巻き起こり、甲冑の兵隊達を吹き飛ばす!
ダンテ「んー…。クリスみたいに上手く風が巻き起こらないな。案外、難しいもんだな?」
ピリオド(あの兵隊達のあの鎧…。中身が人間でないにしても、あの鎧自身の重さは相当なもののはず…。それを倒すまでの突風を巻き起こしたにも関わらず…満足しないとは…)
ダンテ「なあ、ピリオド。どうすりゃ良いのかな?やっぱり、魔術で風を起こさないとダメなのかね」
ピリオド「自分が思うに既に満点かと…」
甲冑の兵隊達が背中に担いでいた大きな盾を構える。
剣を盾の間から突き出させて、ダンテ目掛け突進してくる!
ダンテ「なるほどな。勢いをつければ、突風に負けないって言いたいワケか」
ピリオド「『使い魔』なりに考えたようだが…相手が悪かったな…」
ダンテ「俺以外の奴だったら上手くいってたろうにな。恨むなら…主人を恨めな?」
ダンテが刀を思い切り振るう!
刀から巨大な斬撃が放たれる!
斬撃が甲冑の兵隊達が真っ二つになる!
ピリオド「相も変わらず…恐ろしいお方だ…。あの量の兵隊達を倒されるとは…」
ダンテ「この程度で驚くなよ。これでもセーブしといたんだからよ」
ピリオド「セーブ…?セーブして盾はおろか甲冑をも真っ二つに出来るものなのですか…?」
ダンテ「そんじゃ…迎えに行ってやるとしますかね…。大事な大事な『オリハルコン』と友達共をな」
ピリオド「『オリハルコン』の方が重要なんですね…」
ダンテが刀を鞘にしまう。
そして、壁に手を触れる。
壁が塵になり穴が開く。
ピリオド「そちらの能力も相も変わらずですね。そうも簡単に物体が分解するものなんですね?」
ダンテ「見ていてくれピリオド。この俺が世界最高峰と言われた鉱石を手に入れる瞬間をな」
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