第一章

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  少し歩くと 小さな公園の前に出た 毎日彼と この公園を通過して帰る いつもは ちびっ子がたくさんいて にぎやかだけど こんな雨の日は さすがに誰も居なかった すべり台とか ブランコの横を通り過ぎる 公園の出口近くになると 大きな木が一本ある 今日もその木の横を 通過しようとしたら 彼が不意に立ち止まった 雨が軽く顔に当たって 私も立ち止まる 彼を見上げると 彼の優しいキスが降ってきた  
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