第一章

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  静かに目をとじてすぐ 彼の唇が 私の唇に触れるのが分かった 彼が好きでたまらなかった 私から顔を離すと 彼は私の頭をなでて また並んで歩き出した なんとなく公園を振り返った 胸がドキドキした 彼の名前を呼んでみた 『ん?』 彼が前を向いたまま答える 『呼んだだけ』 私たちって バカップルなのかなぁ そんなことを 思いながら 傘を持つ彼に ちょっと近づいた  
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