第一章

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  「さようならー」 帰りのホームルームが終わって 教室の 後ろのドアを振り返ると いつものように 彼が立っていた 目が合うと いつもの笑顔を見せてくれた 友達の話とか テレビの話とか とりあえず 何かしら話しながら歩いた 三日に一度くらいは 手をつないで歩いた 周りに人がいないと こっそりキスをした 彼が好きだった ずっと一緒にいたい 毎日そう思った  
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