第一章

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  『雨降ってきたー…』 教室の窓から 外を見ながら友達が言った 『傘持って来てなーい』 私も言いながら外を見た どんよりした 重そうな雲から どんどん雨が落ちてくる 彼は傘を持っているだろうか そんなことを考えながら 弁当箱をかばんにしまった ふと廊下に目をやると 彼が友達と歩いていた わたしと目が合うと 手をふった 『悠たちって  ラブラブだよねー』 彼に手を振り返す私を 友達がからかう 『まあね!』 私が嬉しそうに答えると 彼氏がいない友達は ちょっと うらやましそうに笑った  
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