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直撃、フワフワの体が無造作に地面に向かう。
「なっ、なななな!?武術は使わないんじゃなかったのかYO!?」
唖然とする司会、会場、観客、スタッフ(実行委員)。
そんな中、俺は鼻くそをほじりながら、あくびをする。
「バカヤローですか、あんたらは?なに?なにかしらの信念があって俺が戦わないとでも?
アホ言っちゃいけねー。稽古がめんどくせーだけですよ?つーか俺がそんなに真面目に見えましたか?」
いまだに静まり返る会場。
ただし大爆笑の女が一人。
訂正。大爆笑の黒人が一人。
「いやー、初めっから使ったら見切られんでしょ?最後の最後に奥の手を使うのが卑怯者の信条でぃ。
まさかマンガみたいに全部赦す、存分に披露してやれ、なんて誰かが言うわけでもあるめーし。
相手が勝利を確信して油断した時こそチャンスでしょーが。え?親父に対する罪悪感?あんたら誰に期待してんの?ボクチン、神崎朔夜ちゃんですよ?」
鼻くそを指で弾き飛ばす。
あ゛ー、すっきり♪
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