神崎朔夜VS堀田雹

86/88
前へ
/482ページ
次へ
────と、嵐のようなブーイングが起こった。てゆーか怒った? 「ふ、ふざけんじゃねぇYO、この野朗!!俺、ちょっと感激してたんだぞ!?」 「そうだ、ふざけんなゴラァ!!」 「土下座して詫びろこのクソ野朗!!」 「死ね神崎!!」 え?なにこれ?何でこんなに非難されなきゃなんねーの? 意味わかんね。兵法だよ? 「ぶっはっはははは!!やるじゃないかい、茶色いの。さいこーだね、あんた!一本とられたよ。ぶぁっはははは!!」 腹を抱えて大爆笑しながら黒人が気絶したフワフワに歩み寄る。 「で?」 それから意味深な視線を俺に送ってきた。 あー、あー。全部お見通しですよこの人。 これじゃ出来レースと大差ねぇし。 しょーがねー、と苦笑して俺は黒人、如いては会場全体にある魔法の言葉を放つ。 怒りを鎮める魔法の言葉だ。 「降参っでーす。俺の負け」
/482ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4038人が本棚に入れています
本棚に追加