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真顔で決めるところじゃないですよ先輩?
「真顔でなに言ってんだテメェ?」
あ、ハモった。
「がははは、こまけーことは気にすんな!」
この人……本当はバカなのか?
「あんたほどじゃねぇよ」
と、ワゴン車のドアが開く。
この読心術は朔夜だ。と言うか朔夜以外の何者でもない。
振り向くと、やはりそこには朔夜が立っていた。
「久しぶりの出番だな、ハゲ」
「世界観を壊すようなことは言うな。実際の時間にしては一時間も経っていないぞ」
「バカヤロー、現実ではかなり久々の登場でしょーが」
「だから登場とか言うな!」
いつもみたいに言い合ってから、僕と恭也と朔夜は顔を見合わせて笑う。
いや、笑うって言っても青春っぽい感じじゃなくて
『お代官様』
『主も悪よのー』
『いえいえ、お代官様ほどでは……』
『『ほーっほっほっほほ』』
って感じだ。
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