夕闇夕VS杉原剣

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「何負けてんだよド阿呆が」 「別にー、ハゲの慌てる顔が見たくてね」 「そんな無様にやられたりしないよ」 言ってることは青春なんだけどなぁ。 いかんせん黒い笑いが入ってるぶん青く見えない。 「さてとー、ヅンヅン!これであんたらは追い込まれたぜ?」 あれ?負けたよね、君?むしろ追い込まれてるのは僕達のほうだよね? 「ハッ、調子に乗ってテメェが最後になったのが運の尽きだったな!」 だからさも僕達が勝ち終わったみたいに言わないでくれないかな? 「引導を、渡してもらいいましょうか、杉原先輩」 って、あれえぇぇ!? 流れに乗って僕まで変なこと言っちゃってるし。 「がはははは、敵の大将を前に威勢のいい奴らだぜ、ほんと。おーけー、さっさと戦場にあがろーじゃねーか、眼鏡」 豪快に笑いながら、杉原先輩が立ち上がる、それと同時に先輩の姿が僕らの前から消えた。 「!?」 驚く僕達の背後から杉原先輩の声が聞こえる。 「おーい、なに驚いてんだよ?俺も能力者だぞ?能力ぐらい使うってーの」
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