4038人が本棚に入れています
本棚に追加
/482ページ
「何負けてんだよド阿呆が」
「別にー、ハゲの慌てる顔が見たくてね」
「そんな無様にやられたりしないよ」
言ってることは青春なんだけどなぁ。
いかんせん黒い笑いが入ってるぶん青く見えない。
「さてとー、ヅンヅン!これであんたらは追い込まれたぜ?」
あれ?負けたよね、君?むしろ追い込まれてるのは僕達のほうだよね?
「ハッ、調子に乗ってテメェが最後になったのが運の尽きだったな!」
だからさも僕達が勝ち終わったみたいに言わないでくれないかな?
「引導を、渡してもらいいましょうか、杉原先輩」
って、あれえぇぇ!?
流れに乗って僕まで変なこと言っちゃってるし。
「がはははは、敵の大将を前に威勢のいい奴らだぜ、ほんと。おーけー、さっさと戦場にあがろーじゃねーか、眼鏡」
豪快に笑いながら、杉原先輩が立ち上がる、それと同時に先輩の姿が僕らの前から消えた。
「!?」
驚く僕達の背後から杉原先輩の声が聞こえる。
「おーい、なに驚いてんだよ?俺も能力者だぞ?能力ぐらい使うってーの」
最初のコメントを投稿しよう!