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例えるなら、もっと膨大な量の雷を発生できる朔夜のような。
自身の能力に完全なコントロールが行き渡っている。
話が少しずれるが、あれだけの力を持っていながらいまだに完全に扱いきれていない恭也はやはり化物だと思う。
アレほどまでやって、
まだ、
“未完成”
素晴らしいじゃないか、と僕は口の端を歪める。
あいつの完成を見てみたい。
だからこんなスタート地点で挫折する暇なんて与えられていない。
「知っての通り、《花鳥風月》のリーダー・杉原剣は学園序列を蹴った男だYO!その実力は実に脅威!!いまだ、一対一では無敗を誇る影のリーダーだYO!!」
「影じゃねーから。表でもリーダーだから」
「対して、夕闇夕!その実力はまったくもって不明!何故か学年序列にも名前を連ねなかったという不思議な経歴を持つ男だYO!
完全にダークホースを用いた《No name》!もしかしたらもしかしたら、このルーキーも相当な実力者なのか!?」
司会の実況がこだまする。
生憎と、ただ休んだだけなんですけどね。
「ほー、おめーも実力を隠してる口か?神崎と言い、おめーと言い、油断できねーわな」
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