第一夜

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やがて‐スピーカーから声が聞こえた。 『助けて』 そこまでが限界だった。 俺達は悲鳴を上げて、部屋を飛び出した。 あれが何だったのかは今でも解らない。 そもそも、俺達以外にも同じ体験をした人が続出し、客足が遠のいた店が潰れてしまい、真相を知ることが出来なくなってしまったからだ。 ただ…あの時に聞いた、悲しそうな声は今でも耳から離れない。
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