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凍てつくような寒さ
頭のてっぺんから爪先まで凍りつくように冷えきっている
昼間からどんよりとした雲は
夜になっても星達を隠すように連なって今にも大粒な雨を降らしそうな空気を醸し出していた
(雨が振ったらあの子は来ないのかな。)
そんな風に考えると足取りは重くなる
いつもより少し早く仕事を終えた僕は
いつもの喫茶店に入り彼女が来るまでの時間
雲行きばかりを気にしながら不安を募らせていた
そして先週の出来事を思い返し
(彼女は僕のことに気づいているのかなぁ。)
なんて
嬉しさと恥ずかしさとが頭の中をくるくると交差していた
気がつけば時間は8時50分を過ぎていた
どうやら雨は降らずにいてくれたみたいだ
ありがとう
神様
感謝してます
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