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降りつける雨の中を
僕は一目散に彼女のもとへと走った
彼女が立つ店先に着く
近くでみる彼女は
思った以上に小さくとても綺麗な顔立ちで一瞬にして心を奪っていく
僕は意を決して話しかけた
「あの・・・。いきなりすいません!傘、よかったら使ってください!!」
思った以上にすらすらと言葉を口にできた
持っていた傘を彼女に渡そうとする
しかし、彼女は空を見つめたまま視線を動かそうともしない
「大丈夫。もうすぐね、この雨は雪に変わるから。」
僕は言葉を失った
「いつもあのお店から見ててくれたよね。ありがと。この前手振ったのにシカトされちゃったから嫌われてるのかなって思ってたよ。あ!馴れ馴れしいのとか嫌いだったかな?ごめんなさい!!」
「え!!あぁ、いえ・・・。」
呆気にとられてしまった。
それでも彼女はお構いなしに話を続ける
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