5人が本棚に入れています
本棚に追加
僕以外誰もいないのに、畳の上を走りまわる音。しかも足音からするに、子供…しかも二人分…
僕は、ドンドンドンドン!!ガチャガチャ!ドンドンドンドン!!ガチャガチャガチャ!という、だんだん激しくなる扉の音と、パタパタパタパタ…とひたすら走りまわる音に…今まで味わったことのない最悪な恐怖を味わいました!!
…助けて…助けて…助けて…助けて…助けて…助けて…と、ずっと心の中で叫びながら、一生懸命身体を動かそう!指一本でも動かそう!と必死でした!!とにかく声を出そうとお腹に力を入れてる時…
足音と、扉を叩く音がピタリ…と。…とまりました。
もの凄く嫌な予感がした…次の瞬間!!
ズズ…
ズズズズ…
ズズズズズ…
あ…れ…
右足がどんどんベッドからはみ出していく…
…勝手に…
足には子供二人分の小さな手の感触…
…ヤバイ…
絶対ヤバイよ…
これぇええええ!!!
必死に抵抗しても…
ひきずられていく足
ついにはベッドから右足が床に落ち…
なお引っ張られ…
腰がベッドから落ちそうになった次の瞬間!!
左手が急に動けるように!
クソっ!!絶対負けねぇ!と、左手でベッドの左端を最大限の力で掴み。
とにかく抵抗。
なおもグイグイ引っ張られる右足…
向かう先は…部屋の角に立て掛けてある細長い鏡…
連れていかれてたまるか!!
僕は全力で左手に力をいれ、腹の底から、最大限の声を振り絞りました!
そして
…ぐ…ぅ…ぁ…ぁ…ぁ…………ああああああああああああああああああああああ!!!!!
最初のコメントを投稿しよう!