金縛り

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なんとか声が出せた瞬間!!金縛りが解けました!!体を一気に起こした瞬間! パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ …と鏡の方向へ足音は消えていき。 扉からは これは…今思い出しても怖いんですが… なんというか… 今まで生きてきた中で、一度も聞いた事の無い化け物のような笑い声… ゲラゲラゲラゲラ と…体内の臓器をすべて潰されながら出してるような笑い声… がハッキリと聞こえて… それを最後に部屋は静まりかえりました。 僕は何度も顔をつねりました! …これが…夢であってほしかったから… …でもすぐに現実だと気付きました… なぜなら… 僕の右足に… くっきりと赤くなってる子供の手形が四つ(二人分) ついていたからです。 それを見た瞬間。僕は急いで着替え。恐る恐る扉を開き、誰もいないのを確認すると。ε=┏( ・_・)┛ダッシュで逃げました。とにかくこの部屋から遠ざかりたかったんです。 後日A君に事情を説明すると。A君は青ざめていました。 A君が家族と離れほとんど一階に住むようになったある日、ユタの血を継ぐ霊感の高い彼の長女に。『一階には、兵士の霊と子供の霊が二人いるから気をつけてね』 と、今までに何度も言われてたそうです。 さすがにA君も僕の体験を聞いて一階には住めなくなり。二階で家族と住むようになりました。 当然ながら、僕もそれ以来。彼の部屋に行くことはなくなりました。 余談ですが、A君の叔父はもともと普通の人だったらしいんですが、その家の一階に住みだしてから頭がおかしくなり。独り言や叫んだりする回数が増え、精神病院にまで行くようになってしまったのだそうです。 僕の人生で1番の恐怖を味わった体験から半年…A君と家族は引越しました。 僕はあの時の恐怖をいまだに忘れられません。
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