守護霊?

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今回は、怖いというより。不思議な体験をお話します。 まずは小、中学生の時、風邪で42°の高熱を何度か出した時があって、その時決まって見る夢がありました。 僕は一人で暗い森の中を歩いてて、そこで鼻歌が聞こえて。向かってみると、湖のほとりで、金髪の昔の西洋風の綺麗な外国の女の人が髪を洗っていて、僕を手招きするんです。そして近づこうとしたその時、後ろから馬のヒズメの音が近づいてきて振り向いた瞬間、首に真っ黒い鎖のついた輪っかみたいなのを首に投げかけられ、真っ黒い鎧を着た騎士に馬で引っ張られ…というより引きずられ、森のさらに奥に連れていかれると。 そこには大きな見上げるほどの観音開きの黒い扉があって、そこがギギギと勝手に開き。そこからは目も開けられない程の眩しい光が溢れてて。 騎士にその中に引っ張られて… そして目が覚める。 という感じの夢でした。 今思えば、当時夢の中で見たその騎士は本当に怖かったんですが。必ずと言っていいほど、その夢を見た後は熱が冷め。病気も治ってたので。僕にとっては死の淵から助けてくれる天使のような存在だったのかなと思うようになりました。 もし…騎士が現れず…女の人の所に行ってたらと思うと…ゾッとします。 と、これはただの夢の話です。 でもこれから話すのは、現実の出来事です。 昔から、度々不思議な体験をしてきた僕ですが。 命を救われた事も何度もありました。 例えば。小学校六年生の時、兄とケンカして、追っかけられ家の屋根に追い詰められた時の事。 雨が降った後だったので、足がつるっと滑り、屋根からすべり、頭から落ちた時の事です。 落ちる!と思って、目を閉じた瞬間。急に身体がフワッと浮いたような感じになり(あくまでも感覚)あれ?いま…落ちてるんだよな?…って考えるくらい、時が止まったような感覚になったと思ったら。今度は暖かく誰かに抱きしめられたような感覚になり。 頭の中に男とも女とも言えない知らない声が聞こえました。声は、 (両手を広げなさい) そう言ったので、両手を広げた瞬間! ガワワン!っていう激しい鉄の音と、腕と、わきに激しい痛みがして。 目を開けると、洗濯物を干すための二本の物干しざおにすっぽりはまり、まるで体操選手みたいな感じにブラさがってました。
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