霊域

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僕は片足を上げたまま止まりました。 僕『お…い…』 B君『…ひ…』 C君『?!!どうした?!顔、真っ青だぞ!』 僕『やべぇ…』 B君『今…いま…なんかいた…』 僕『…そう…足…掴まれてる…』 C君『?!おい!B!引っ張るぞ!!早くしろ!』 二人『せーっの!』 僕は後ろ向きに二人に倒れ込むように引っ張られ、なんとか助かりました。 B君『…逃げよう…』 C君『確かにこれ以上は無理っぽいな…』 僕『ああ…やめといた方がいい。一瞬世界が変わったし…』 C君『はあ?意味わからん…』 僕『俺もわかんねーけど…けど、あの鳥居の先は、此処とは違うのは確かだ!疑ってるんなら一歩踏み出したらわかる!』 C君『…やめとく…』 気がつけばB君はいつのまにか階段の上の方へ。 僕『…こういう時…本当の性格が出るよな…』 C君『(笑)本当』 僕『行くか…』 C君『…ってか、お前足掴まれたのに余裕だな…』 僕『…初めてじゃないし。もう慣れた。』 C君『慣れんなよ』 とお互い普通に話ながら車に戻ると。 1番先に車に戻ったA君が『おせーよ!帰るぞ!今すぐ!!マジでもう絶対!二度と来ない!!こんなとこ!』 と、車のエンジンをかけるA君。皆慌てて車に乗り込んだものの… A君『あ。あれ?!』 皆『どうした?』 A君『エンジンがかからん…』 皆『はー?!!』 A君『新車だぞ??二ヶ月だぞ?!ありえんだろ!今までこんなことなかったし!』 僕『…まあ、こういう所来たらよくあることさ…』 A君『よくあってたまるか!かかれ!かかれ!!かかれーー!』 キュキュキュブルルン!ブルルン! ようやくかかったエンジン。 いざ発車 といきなり猛スピードでバックする車 皆『おいおいおいっ!!』 A君『ごめん!間違えた!』 皆『ごめんじゃねーよ!動揺し過ぎだろ!殺す気か!』 皆に一斉に文句を言われるA君。 んで、結局運転手交代ってことでB君が運転をするはめに。 帰り道。 B君『…あれ?…』 僕『どしたん?』 B君『A君…この車…パワーハンドルに改造した?』 A君『んな金ねーよ!』 B君『おかしいなー…』 C君『だから何が!』 僕『…重いんだろ…?ハンドルが…』 皆『?!!…………』
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