第一章~トロール~

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『しょせん人間だなぁ…』 城から数キロ離れた屋根の上を歩きながら 蒼白く光る月の下 ノイルはそう呟いた。 もう追手は来ていない。 アレンは背中の大剣を重そうに背負い 『グッ……!いてぇ…!!』 ガクンと膝をつく アレンは激痛の走る横腹 をおさえ 『アバラが何本かいったな…』 アレンは一呼吸置いて 立ち上がると 『次はどこに住もうかな…』 アレンは少し微笑むながら言うとまたゆっくり歩き始めた。
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