第一章~トロール~

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屋根に飛びうつったアランは夜の闇へと消えた… 『ここらへんだな…』 アランが着いたのは 家から数キロ離れた 広い空き地だった。 『ここで兵士が戦っているはずなら死体があるはずだが…』 アランは見渡すが死体など1つもない。 その時 『ぐぅぅぅおぉぉぉ!!』 後ろから雄叫びが アランは振り向くとそこには 灰色の肌、不細工な顔に 手には握られた棍棒。 トロールだった。 トロールは鬼のような形相でアランに睨み 『お、お前もオレをこ、殺しにきたのか!?』 『あぁ、残念だが…これも仕事だから』 『だ、だったらつ、つ、つぶしてやる―!!!』 トロールは走りながら近付き 棍棒を振り上げると アランめがけて勢いよく 振り下ろす。 ドゴォン! アランは避けると大剣を抜き構える。 『おとなしいトロールって思ったらダメらしい…』 アランが言った次の瞬間。 ドゴ!! トロールの蹴りがアランに直撃 アランは10メートル近く吹き飛ばされた。
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