No.02…双子

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『………(パチン』 (此処は…あの空間じゃないのか…) 魁がキョロキョロと見回していると ギィ 「あぁ、起きたのですか」 扉が開いて一人の男が顔をだした。 『…誰ですか?』 「私はこの御屋敷にお仕えするオルゲルトと言う者です。」 『オルゲルト?』 (オルゲルトって、ジルの執事でしょ!?あのゴツい執事さんでしょ!?) 「?如何致しました」 『なんでも、ありません。あ、ボクは魁と言います。』 軽くショックを受けるが一応名前は名乗っておく。 『あの、なんでボクは此処に?』 (そうだ、なんでこんな事になってるのか把握しなきゃ) 「貴方は道端に倒れていたところを王に拾われたのです。」 『王…?』 (ってベル達の父親か。) 「はい。そして貴方は王の命によりベル様付きの専属メイドとされました。」 『わかりました…ボクの主はそのベル様ですね』 「はい。」 オルゲルトは表情一つ変えないで制服を差し出してきた。 「着替えて置いてください」 『はい』 バタン 『ボクがベルの専属メイドかー……死にそうだな』 そんな事をぼやきながら魁渡された制服に着替える。 てっきりメイド服だと思ってたのに。 『メイド服って言うよりこれ……』 ─戦闘服じゃね?─ 『ん、あれ?ポケットの中に何か…』 (って…ナイフー!?) そんな物を渡されて益々不安になる魁。 (どんなドッキリこれー!?)
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