2283人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ってか、入学式からそんな明るい髪の毛しとったら、先生に目ぇつけられるわ」
「まじで!!?やっぱヤバいかなぁ」
高校生になったら髪の毛を明るくしようと決めてて、春休み中に髪の毛を染めた。
けれど初日から茶髪で来たのは、やっぱりまずかったかなーってこの言葉を聞いて思った。
けれど染めてしまったものは、仕方ない!
開き直った私は、哲哉と話をしながら体育館へと向かった。
初めて会ったっていうのに、不思議と哲哉とは話やすかった。
ーーーーーーーーーーーー
体育館に着いたら、同じ中学の友だちが集まっているのが見えた。
「あっ!友だち居た。じゃあ、私行くね」
友だちを見つけた私は、彼女たちの方へ歩き出す。
「あぁ。あっ!ちょっと待って!!」
哲哉の呼びかけに、立ち止まる私。
「え?」
「よかったらメアドとか教えてよ」
そう言って、哲哉は制服のポケットから携帯を取り出した。
「うん。いいよ~」
そして私と哲哉はメアド交換をした。
高校に入って初めて出来た友だちは、高校に入って初めて話した男の子。
この時は、まだ知らなかったが私と哲哉は、同じクラスだったようだ。
この後私たちは、再び出会う。
最初のコメントを投稿しよう!