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「ただいま~」
「おかえりー!!」
家に帰るとバタバタと舞が、階段を降りてくる音が聞こえた。
「学校どうだった??」
帰って来たばっかりの私に、舞は高校の事を聞いてきた。
そんなに、話したいことがあるのだろうか。
「うん。結構楽しくなりそうだよ」
髪の毛の事も、割と自由な学校みたいで先生には特に言われなかった。
建物も去年出来たばっかりで、きれいだったし三年間楽しく過ごせそうな予感がする。
「私も結構楽しくなりそうだよ」
それを聞いた後、舞も同じように言った。
別々の学校だけど、舞の行った学校も舞の様子から良さそうな学校だと感じる。
「そっか。お互い高校生活楽しもうね」
そう言って担任の先生がどんな人だったとか、どんな子が居たとかそうゆう話を部屋に戻って二人でした。
ーーーーーーーーーー
次の日。
学校に朝早く着いた私は、同じ中学の友だちもまだ来ていなくて一人席に着いていた。
すると、私の後に教室に入ってきた、髪の短いかわいらしい女の子が声をかけてきた。
「ねぇねぇどこ中だった?」
「西中学だよ~」
「そうなのー??私東中学だよ。クラスに東中の人いないんだよ。ひどすぎ!!」
普通高校一年生の時のクラスは、同じ中学の子を一人は一緒にするって聞いたことがある。
けれど、彼女は運悪く同じ中学の子がクラスにいないようだ。
「まじで!?」
「うん!だからよかったら仲良くしてね」
教室で出会った女の子は、人なつっこい笑顔でそう言った。
彼女は、橋本亜美と言う名前らしい。
なんだか仲良くなれそうな気がした。
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