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「あっ、私プリクラこの前撮ったからあげる~」
そう言って亜美は、鞄の中からプリクラを入れてある缶ケースを出し何枚か私にプリクラをくれた。
「じゃあ、私もあげるね」
私もお返しにと、亜美にプリクラをあげる。
「あれー?この子唯ちゃんに似てない??」
私と舞が写ったプリクラを見ながら、亜美が言う。
「あーうん。私の双子の妹だよ」
「えー!!唯ちゃん双子なの!!?すごーい!!」
双子だと言うのを知って亜美は、驚いた様子だ。
「えっ!!唯って双子なん?」
その亜美の声が聞こえたのか、近くを通りかかった哲哉が話かけてきた。
ってか、会ったばっかりなのに名前呼び捨てだし。
でもそれはあまり嫌ではなかった。
むしろ自然な感じだ。
「そうだよ~」
私は、自慢気に言う。
別に双子ってことは、自慢にもならないんだけれど。
「まじ?!おんなじ学校?」
「ううん。舞は違う学校」
「へー!!」
もしも舞も同じ学校だったら、みんなにこの時紹介できたのに。
そしたら、みんなとも仲良くなれる気がする。
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