2283人が本棚に入れています
本棚に追加
/230ページ
少し時間は流れて季節は夏。
七月になった。
もうすぐしたら、高校に入って初めての夏休みがやってくる。
七月になっても唯たち四人は学校でいつも一緒。それが当たり前だった。
もちろんたまには、他の友だちとも連んだりもするのだけれど。
この時私は何も変わらない、そんな関係がこのまま続いて行くんだろうって思ってた。
いつものように学校に通って放課後はバイト。
今日も同じ一日。
だけどそれが楽しかった。
今日のバイトは六時から。
学校が終わってからだと、バイトに行くまで少し時間がある。
そんな時私は帰りに本屋に行ったり、学校の友だちと時間を潰したりする。
でも今日は珍しく何もする事がなかった。
時間までショッピングとかしようかなって思ったりもしたけど、給料日前で財布の中も寂しいことになっていた。
だから少し早いけど、私はバイト先へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!