出会い

8/9
2283人が本棚に入れています
本棚に追加
/230ページ
「うん。ちょっと市内に遊びに行くつもり」         「そうなんや~。じゃあ、俺らも市内行くつもりやけん、一緒に行かん?」   たまたま哲哉たちも、市内に遊びに行くようだ。 哲哉の誘いにより、私たち四人は一緒に市内に行くことにした。         「安藤くんって、たぶん唯ちゃんに気があると思うよ」   そのバスでの車内、小声で亜美が言ってきた。 哲哉と黒川くんは、少し離れた所に座っている。 だから、私たちの会話は聞こえていないはずだ。         「そんなんじゃないと思うなぁ~」 そんな事を言いつつも、私は哲哉の行動が気になったりした。         「でも黒川くんの方がカッコィィと思うな」   それから亜美はボソッと言った。         「へぇ~もしかして、気になるの?」   そう言って私は亜美の腕をツンツンとたたく。     「いやぁ、顔がって事よ。それに私、彼氏いるもーん」   亜美は他の学校に、中学の時から付き合ってる彼氏がいるらしい。   バスの中では、亜美の恋の話とか聞いた。
/230ページ

最初のコメントを投稿しよう!