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トロワ「むぎゃー!!」
ユイ「おい、また失敗したのか?
いい加減これくらい出来るようになれよ。」
私は今、兄の指導のもと体力が回復する薬を作っていたのだがまた失敗してしまった。
ルーシー「本当にトロワはドジっこだね。
人間の私より魔女のあなたが、魔法が苦手ってどうかと思うわよ…」
長女のルーシーは寝坊はするが、だいたいのことはそつなくこなした。
23歳で器量もいいのでよくモテるらしい…
こないだ彼氏とデートしている所を父に見つかり、今は喧嘩中だ。
ユイ「心配だ…
このままで社会に出てもやってけるんだろうか…」
兄のユイは私の2つ上の17歳。
兄はとても魔法が得意で、今年の8月に有名な魔法使いに弟子入りが決まっている。
ブロンドの髪にチャコールグレイの瞳、何故2人とも黒髪の両親からこのようなイケメンが生まれてきたのか私は不思議でならない。
それに比べ私はひどかった。
髪も瞳も真っ黒で花がない…
魔女なのに魔法も苦手だ。
唯一得意な魔法は風の魔法で、父はそれを喜んでいる。
さすがは俺の子だと…
父もあまり魔法が得意ではなかった。
基本的な呪文は一通り使えたが、上級魔法はからっきしダメだ。
風の魔法だけは得意だとよく言っていた。
どうせ似るなら母さんの方に似たかった。
母さんは同じ黒髪と黒い瞳なはずなのにとても花がある。
それに父と違ってとても若かった。
2人とも38らしいが、母さんはルーシーと同い年くらいに見える。
魔法も凄く上手で、フオコンの魔族たちにとても頼りにされている。
まさに魔女の鏡のような人だ。
ホップ「まあ…
なんとかなるだろ。
なんだかんだでトロワはミイの娘なんだから。」
ルーシー「もう!ホップはトロワに甘いのよ!」
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