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トロワ「あ、そうだ。
私昼からマロンとノーブルで遊ぶ約束してたんだった…」
ユイ「昼って…
もう12時だぞ。遅刻なんじゃないか?」
トロワ「むぎゃー!!
もうなんでもっと早く言ってくんなかったのよ!
急いでセルヴィトゥール呼ばなきゃ!」
私は転送呪文も使えないので、移動はドラゴンのセルヴィトゥールを使う。
マロンとは母さんの友人のショコラの娘で私と同い年だ。
私は急いで家を出ようとする。
ユイ「待て。送ってやる。」
ユイが床に転送魔法の魔法陣を書き始めた。
トロワ「わあ!ありがとう!」
ユイ「できた。
よし、行くぞ。」
2人で魔法陣に入る。
ノーブルの外れのあたりにでた。
トロワ「ユイありがとう。」
マロン「トロワ遅いよ!」
マロンがこちらへ走ってくる。トロワは栗色の髪に金色の目を持つ美少女だ。魔女の子ってかんじが私にはうらやましい。
マロン「はっ!ユイさん!こんにちは!」
ユイ「こんにちは。
いつもごめんね。トロワが迷惑かけて。」
マロン「いえいえ!大丈夫です!
それにトロワといると楽しいですし!」
ユイ「そ、良かった。
じゃあ俺帰るから。」
ユイが転送魔法で消えた。
トロワ「マロン…
ユイのどこがいいの?
顔だけだよ彼は。」
マロンはユイにお熱だ。
マロン「顔だけじゃない!!
優しいし、魔法だって凄いじゃない!」
トロワ「ふむ…」
マロン「トロワも早く好きな人見つければ?
まともな恋ができるのは私たち今しかないのよ。」
トロワ「うん…
わかってるんだけどね…
だって恋って、こう…
びびっとくるものなんでしょ?
私、そういうのまだないからなぁ。
ひょっとしたらもうそういう感情ないのかも。」
マロン「何言ってんの。魔法もろくに使えないくせに、こんなに早く感情が薄れるはずないでしょ。」
トロワ「そうだよね…」
好きな人か…
確かにいたら毎日がもっと楽しくなるんだろうな…
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