4人が本棚に入れています
本棚に追加
/98ページ
全然惨めじゃないし、もったいないなんて感情なんてさらさらない。
高二だし?
それなりに遊びだってしってるし。
学校じゃ経験値が女の価値みたいな空気でしょ。
だから普通に学校をさぼってダチのケンゾーの家で、ウーロンハイで軽く酔って、の流れ。
それ以上でも以下でもない。
ケンゾーは身を屈めてコンドームを取りながら、
「ちょっと。ちょっと待ってな、ナチ、」
と早口で言う。
滅茶苦茶驚いたのは、多分、いや、90パーセントの確率で、コイツは童貞だったことだ。
イクときに「イクー」と叫びやがったとき、その確信と共に「マジやめて」と目を瞑った。
最初のコメントを投稿しよう!