朋哉の想い

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俺は郁哉の病室を出る。 出た瞬間、俺の顔から笑顔は消えた。 「チッ」 俺は舌打ちをする。 首からタオルを外し、雑にリュックに詰め込んだ。 そして院長室へと向かった。 院長室の前に着く。 俺は大きく息を吸い、ゆっくりと息を吐いた。 コンコン ドアをノックすると、院長の声がした。 「どうぞ」 「失礼します」 俺はドアを開け、部屋の中に入った。 院長は立派なソファに座り、どうぞと言いながら自分の前へと俺を手で誘導した。 俺はその指示の通り、院長の前へと座った。
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