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昨日から様子がおかしい。
きっと池内だから大丈夫だと
どこか信じていた。
伝えたんだろう。
まだ…感情の鈍い彼に 。
「着替え済んだぞ?肱高?」
目の下が赤い…
不自然な笑いを浮かべる
日和の姿はいつもと違う
ずっと側にいるんだ
嫌でも………気付く。
「待って……日和。」
今優先すべきは
日和を守ること。
「何だよ肱高…」
キョトンとした
あどけない表情
「日和…、俺は…日和を守りたい。だから、何かあったら話して欲しい。……………話したくなった時でいいから…………」
いつもなら…
日和は笑って受け流す。
でも…
目の前の小さな彼は
瞳に沢山の雫をためて
戸惑っていた………。
あぁ…やっぱり
少し胸が押し潰されそうな
悔しい…と正直思ったんだ。
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