project@1

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「あ…、東」 噴水のベンチに腰掛けて ゲーム片手に ニッコリ笑う 東 恵司 が そこにいた。 「懐いた猫さんをあんなに怒らせてよかったの?」 無関心なくせに からかうように 問い掛けてくる。 「相談出来るような話でもないから…な」 答えると東がベンチから 立ち上がり こちらにゆっくり歩み寄り 「そりゃ、薫は猫さんの気持ちに気付いているからね♪でも…猫もバカじゃない。きっと気付いてると思うけど?」 いつも何に対しても無関心で ゲームにしか興味がないくせに ………妙に鋭い… 「それでも…言えない」 手をきつく握り 力強く答えると 東はクスクスと笑い 「いつまでも憧れを追って、本当に大切なモノを失っても…知らないよ?」
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